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2017

AUG

15

2017.08.15

sawazakisawazaki

Webサイトに完成はあるのか!?

Webサイトに完成はあるのかイメージ

これまでWebサイトの制作依頼をいただいて、数多くのサイトを構築し納品させていただきました。
クライアントさまに喜んでいただきましたので、トライアドとしても責務を果たし安心していましたが、ある時ふと疑問に思ったことがありました。

そのWebサイトはビジネスに本当に役にたっているのか?

全てのサイトに当てはまるわけではないですが、初期構築やリニューアルよりも運用の重要性を理解すればビジネスに本当に役立つサイト構築ができると思います。 
サイトの種類にもよりますが、Webサイトには完成がなく日々改善を繰り返していくことが非常に大切だと感じています。

サイトの制作フロー

Webサイトを構築するまでの一般的な手順は下記のような流れになると思います。

  • 要件のヒアリング
  • 要件定義
  • サイトの仕様決定
  • ワイヤーフレームの制作
  • デザイン
  • コーディング
  • テストアップ
  • 公開

上記の各ステップの間に、必ず確認と修正が含まれるので、サイトの要件をヒアリングしてから実際の公開まではかなりの期間がかかります。
一般的なコーポレートサイトで、どんなに早くても2〜3ヶ月ぐらいはかかります。
各ステップで何度も修正が発生すれば、その分だけ公開までも時間がかかってしまいます。

これまでの制作フローの問題点

これまでの制作フローは、大きな問題を抱えていると思います。
理由は、ワイヤーフレームや静止画像のデザインは、実際に作られるものではなく、実際に公開するWebサイトではないものに対して修正をするからです。
最近のWebサイトは、動きがあるものが多く、それらをワイヤーフレームや静止画像で表現するのは非常に難しいです。
そのため、文章で説明したり参考サイトを提示したりしますが、それでは本当に理解をしていただけません。正確な意思疎通ができないので、各ステップごとに説明と修正が繰り返されます。
これでは、いくら時間があっても足りず、どんなに良いアイデアも公開するころには古くなり過去のものになってしまいます。

これまでの制作フローの改善点

制作フローとして、要件定義やワイヤーフレーム、デザインは必要ですが、確認と修正の内容やタイミングを改善する必要があります。
また、初期やリニューアルの公開タイミングで、完璧を求めることをやめるべきです。
これまでの制作フローのように、ワイヤーフレームや静止画像のデザインをみて確認・修正するのではなく、実働するモックアップを作成して確認・修正を繰り返したほうが効率よく公開まで辿り着けます。
実際にブラウザで確認できるモックアップがあれば、ワイヤーフレームや静止画像ではわからなかった動作の部分についても検証することができます。
こうすれば、静止画像のデザインや動きを文章で説明する無駄な確認・修正の時間をなくすことができ、本当に必要な検証の時間に当てることができます。より良いフィードバックを得られることで、よりビジネスに役立つWebサイトを構築できるようになります。

Webサイト運用の重要性

Webサイトはサーバーに置いて公開しておけば良いという時代は終わりました。
ユーザーが、PCでゆっくりネットサーフィンをする事はなくなり、スマートフォンで必要な情報を探します。
Webサイトがカタログとして置いてあれば良いということでなければ、ユーザーにサイトを閲覧してもらうように情報を発信したり、ユーザーがWebサイトに訪問することを妨げることはないかを確認・修正しなければなりません。
Webサイトにどんなユーザーが来て、どんなページを見ているのか、見てほしいページは見られているのかを、常に理解して改善をしないとあっという間に古くなってしまいます。
また、Webサイトの改善は一朝一夕にできることではないので、日々の細かな改善を繰り返すことが重要です。

これまでのように、綺麗なWebサイトであれば見てくれるというのは幻想です。
また、綺麗なだけのWebサイトは、一度見ればそれで満足して終わってしまいます。
変化がなければ、飽きてしまい、二度とWebサイトに訪れる事はないでしょう。
Webサイトの初期構築に多額の費用をかけるのであれば、毎月の運用費用を算出してから初期構築やリニューアルの費用を決定しWebサイトを制作する方が良いかもしれません。
Webサイトに完成はなく、一緒にビジネスに役立つようなWebサイトに育てていく運用が、今後は主流になっていくのではと考えています。

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